仁叟寺について
室町時代大永二年(1522年)に創建されました。
当山境内には数多くの門や堂が配置よく建立され、県内屈指の伽藍配置を誇り
曹洞宗の霊場の峻厳な雰囲気が漂ってきます。
群馬は上毛三山(赤城、榛名、妙義)をはじめとする秀麗な山々と数多くの温泉を誇る自然の豊かな地です。
そんな群馬と共に歩んできた仁叟寺にようこそ。
年間を通しての心温まる行事の数々、落ち着いた坐禅堂にての坐禅会も行っております。
文殊菩薩御祈祷
中国には四つの仏教聖地があります。峨媚山(四川省)、普陀山(浙江省)、九華山(安徽省)そして、五台山(山西省)です。五台山はこの『中国四大仏教聖地』の中でも一番歴史が古く、約1200年前より聖地として人々の信仰を集めていました。その中での古刹・顕通寺は当寺と1995年に友好寺院として関係を結びました。仁叟寺の文堂には顕通寺にある文殊菩薩像と同じ文殊様が祀られております。
また、毎年2月3日は文殊様の縁日であり、それに併せて行われる『仁叟寺節分会』には、多くの善男善女で境内は大変賑わいます。合格祈願をはじめ開運厄除、家内安全、身体健勝等、願を掛ける際には、霊験あらたかな仁叟寺文殊菩薩様の御祈祷をお受け下さい。
永代供養墓 (眞佛苑墓地)
仁叟寺表参道より惣門をくぐってすぐ左手に、永代供養墓地「眞佛苑」がある。眞佛苑は、平成一二年(二〇〇〇)に完成した新しいかたちの墓地である。完成した当初は県内でもまだ稀少であった独立型の永代供養墓地であり、「上毛新聞」等でも紹介された。夫婦や兄弟のみや単身者など家にこだわらない方々を対象とした墓地で、三十三回忌法要まで仁叟寺で責任をもって供養をし、それ以降は合同永代供養堂「普同塔」に合祀を行う予定である。年に一回の合同慰霊供養を行うほか、宗派にもこだわらない比較的自由な形式の墓地である。現在、一〇名ほどの申し込みがあり、五輪塔型の墓碑が林立している。
眞佛苑墓地の説明として、前述した「上毛新聞」の記事と、仁叟寺で発行している眞佛苑の案内書を紹介する。
単身・夫婦専用墓地開設
あなたのお墓護ります
吉井・仁叟寺 三十三回忌まで寺が法要
独身者や子供のいない夫婦らを対象とした単身・夫婦専用墓地「眞佛苑」が、吉井町神保の曹洞宗寺院仁叟寺(渡辺啓司住職)に開設された。子供などお墓を護る家族のいない人でも宗派を問わず使用できるもので、渡辺住職は「家族のあり方が変わっていく中で、跡継ぎのいない人でも安心できる墓地をつくりたかった」と話している。
少子化や核家族化が進むなどライフスタイルが多様化する中で、墓地についても「先祖代々のお墓」という従来のあり方が大きく崩れつつある。また、未婚や離婚によって独身であったり、子供がいない、子供の転勤でお墓を護ってもらえないなどのケースでは、一般墓地の購入が難しいのが現状という。
多くの場合は、合同墓やロッカー形式の共同墓に頼らざるを得ないが、中には「独立したお墓に入りたい」と希望する人も多く、渡辺住職が「一人だけ、夫婦だけでも入れて長い間きちんと供養を受けられる独立墓が必要」と発案し、境内に開設した。
眞佛苑墓地は、一区画九〇四方で墓石(高さ約一二〇)つきの独立墓。地下部分に二人分のお骨が収容でき、お墓を護る人がいなくても寺側が責任を持って三十三回忌(没後三三年)までの法要を行う。
三十三回忌以降は無縁仏などが葬られる「普同塔」(下写真)に合葬し、年一回の合同慰霊供養が営まれる。また、先祖代々の墓が遠かったり、最終的なお墓が決まっていないなどの場合、一時的に埋葬しておく「一代墓」としての使用も可能という。
費用は墓地代・墓石代・永代供養代を合わせて百万円。独自の墓石を希望する場合は、個別に注文して設置することもできる。同寺では、墓地について悩んでいる人の多い県内都市部や首都圏を中心に希望者を募集している
(「上毛新聞」 平成一二年 (二〇〇〇)七月一二日)。