概要
琵琶湖の東に位置する滋賀県東近江市能登川町に600年の時を経て臨済宗の禅を伝える禅寺、長福山大徳寺。白隠慧鶴の高弟、東嶺円慈の授業寺としても知られる。
いつの頃からか「ねてて山見る大徳寺」という一語が伝えられている。繖山の山の端から出る名月は、幽玄の世界に人を誘う。若き日の東嶺はこの風景を見て何を思ったか。
ご本尊は市の文化財、正観音菩薩。境内には当地域六地蔵の一つに数えられる地蔵尊の他、稲荷社、弁財天が祀られている。合葬形式の納骨堂は宗派問わず申し込み可能。境内は拝観自由。随時人形供養も受け付けている。
ご本尊
本堂には、本尊の聖観音菩薩像と、脇仏に地蔵尊(高さ42センチメートル)・毘沙門天像(高さ72センチメートル)が安置される。
本尊の聖観音菩薩立像は、寺伝では恵信僧都作という。一木造、彫眼で平安期の作風を残す。
明治28年8月8日の落雷による焼失を逃れ、現在東近江市の文化財に指定されている。
人形供養
大徳寺では、人形供養をおこなっています。人形のほか、古くなったぬいぐるみなどの供養も受け付けております。